DATE

2023.09.01

花嫁衣裳専門店としてオープンした「WASO HAKU」

 

着物のつくりはすべて同じであることをご存じですか？

布を直線に裁ち、縫い合わせるのですが、男性用も・女性用もすべて同じかたちで作られております。

ですから、和装は「かたちで着るのではなく、色と模様で着るもの」と私たちは考えています。

 

今回、「素描友禅」という技法を用いてつくられた白無垢を入荷いたしましたのでご紹介させていただきます。

 

白無垢：白玉椿

伝統工芸士：大矢博司 氏作

 

 

素描友禅とは、糸目糊や伏せ糊を使わず、生地に筆や刷毛のみで描く技法でございます。

やり直しが利かない繊細な筆づかいはもちろん、季節や環境で変化する素材の扱いは大変難しく、長年の経験が必要となります。

 

 

にじみやぼかしなど、同じものが出来ない唯一の一枚が表現されております。

 

 

筆の強弱で表現された墨の濃淡がとても魅力的です。

 

 

白い部分は胡粉をのせることで奥行きを出し、オリジナルで仕上げに金泥を足していただきました。

また、おからげといって、着物の裾を身丈に合わせて持ち上げる際にも椿が隠れないように計算をして位置を検討いたしました。

 

繊細な部分までこだわって作り上げられた白無垢は、他にはない美しさがあります。

 

WASO　HAKUでは　熟練の職人さんによる伝統技法で作られた、個性ゆたかな白無垢を多数取り扱っております。

是非店頭にてお確かめくださいませ。