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DATE
2019.11.30
「レース」の魅力

いつもブランドゥスティルアンのブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

 

本日はウェディングドレスを語る上で決して欠かすことのできない存在、

『 レース 』  のお話をさせていただきます。

 

繊細で美しいレースを使用しているドレスは、

花嫁様をより一層女性らしく、儚げで品格のある印象に魅せてくれます。

 

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美しいレースを身に纏うということは、女性だけに許された特権。

いつの時代もレースは多くの女性を魅了してきました。

 

その歴史は古く、起源は紀元前の狩猟時代に綻んだ衣服を繕ったことからはじまったと言われ、

徐々に装飾的要素としてヨーロッパに広まり、

ドレスにレースが使用されるようになったのもこの頃。

 

当時レースを作るためには大変な技術と手間がかかったことから、

レースは王族貴族の間で贅沢の象徴となり「糸の宝石」と呼ばれるほど珍重され、

庶民のレース使用を禁じた時代もあるほどでした。

 

18世紀末にイギリスのヒースコートが開発したレース機械により、

手に入りやすくなったと言われています。

 

レースの語源は「しばる」という英語のレーシア (Lacier) からきたといわれています。

 

 

 

レースの種類には様々なものがありますが、

大きく4つに分けられます。

 

 

≪ エンブロイダリーレース ≫

 

エンブロイダリーレース機によって、

布やチュールなどに透かし模様の刺繍加工をほどこしたもので、

「刺繍レース」とも呼ばれます。

 

このレースには生地がそのまま残ったもの(チュールレースや綿レース)、

下生地部分が溶解されて刺繍糸だけが残ったもの(ケミカルレース)などがあり、

レースの中でもっとも広範囲に使用されています。

 

< チュールレース >

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< 綿レース >

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< ケミカルレース >

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デザインの自由度が高く、様々な加工がしやすいのが特徴です。

 

 

≪ リバーレース ≫

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リバーレースは糸を撚って作るレースです。

機械レースの中でもごく細い糸を撚り合わせたリバーレースは、

糸を沢山使用する上、機械の編速度も遅く、

熟練した職人の手を必要とする最も手工業に近いレースと言えます。

 

レースの表情を優雅に表現するには使われている糸の本数の多さによるといわれますが、

リバーレースは機械レースの中で使用できる糸本数が2万本と多く、

複雑な組織を作り上げ、繊細な表情を生み出すことができます。

また、リバーレース機そのものも新たに作られることがないため、

世界でも限られた場所でしか作られていません。

そのため、リバーレースは機械レースのなかでもっとも高価なレースとなっています。

 

 

≪ ラッセルレース ≫

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ラッセルレースは糸を編んで作るレースです。

リバーレースに類似した製品ですが、

ラッセルレースは経編機(たてに編んでいく機械)の1種で、

柄模様は編み組織からできています。

同じ糸レースでも撚り合わせ組織のリバーレースとはまったく異なるものです。

現在は技術開発が行われ、リピート柄の柄出しの範囲が著しく広がるともに、

繊細で高品位なレースが作られています。

 

 

≪ トーションレース ≫

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トーションレースは糸を組んで作るレースです。

イタリアのトーション地方にうまれ、ドイツのバーメンで育ったと言われています。

製法は組紐機と同様にそれぞれに巻かれた糸を交錯させながら

ジャガード装置によって柄を作り出す細幅の組レース機を使用します。

 

 

 

このように大きく分けただけでもレースには様々な種類がございます。

見た目ではなかなか判別が付きにくいものですが、

似通ったデザインのレースを並べて比べて見ると、

それぞれのレースの特徴がよくわかります。

 

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リバーレースは一本一本の糸が非常に細く、細かな表現が可能になります。

また、自由度の高いケミカルレースでもリバーレース程の繊細な表現は難しく、

その違いは明らかです。

レースは繊細であれば繊細である程に美しく、ドレスを格段に美しく魅せてくれます。

 

しかし、日本のレンタルウェディングドレスに使用されているレースは、

ラッセルレースやケミカルレースが殆どです。

 

それはなぜかと言いますと、

リバーレースは生産が難しく高価なのでコスト面や安定した仕入れが困難である事、

またとても繊細な為、クリーニングを繰り返して何十回と使用するレンタルには不向きだから、

といった理由があります。

 

「ドレスは購入するもの」。といった考えが主流である欧米諸国のウェディングドレスには

リバーレース等の繊細な素材が使用されているものが多く、

その美しさやディテールの細かさには日本のレンタルドレスと大きな違いがあります。

 

ブランドゥスティルアンでは国外からドレスの買い付けを行い、

そういった最高級の素材から作られたオートクチュールのウェディングドレスをお取り扱いしております。

 

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通常日本でレンタルする事は叶わないオートクチュールのウェディングドレスですが、

徹底した品質管理とドレスをお貸出しする回数を制限する事で、

レンタルでのご提供を可能にしているのです。

 

もともとは一度きり、

ただ一人の花嫁様の為に作られるドレスだからこそ

使用する事が叶う素材達で作られるオートクチュールウェディングドレスを、

日本の花嫁様にも着ていただきたい。

 

それが私共、ブランドゥスティルアンの思いです。

 

ブランドゥスティルアンのドレスに使用されているレースは、

そのほとんどがドレスひとつひとつ、

それぞれにデザイナーによって選び抜かれたそのドレスだけのレース。

デザイナーが美しいレースを見てインスピレーションを受け、

そのレースに合わせてデザインされたドレスもあれば

ドレスに合うものがなく、

一からそのドレスの為だけに作られたレースを使用されたドレスもあります。

繊細でひとつひとつが唯一無二の美しさをもつレース。

全てのドレスにあしらわれているレースのひとつひとつに、

デザイナーのこだわりが感じ取れます。

 

 

レースの美しさが魅力的なウェディングドレスをご紹介させて頂きます。

 

dress name : MARGARET “マーガレット”

designer : ERSA ATELIER “アトリエ エルサ”

 

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今注目となっておりますベージュのストレッチチュールに

レースを重ねたヌードレースのフレンチスリーブと、

プリンセスラインの美しいシルエットが印象的なこちらのドレス。

 

ウェストから広がるスカートはボリューミーでロマンティックなシルエットが可愛らしく、

シルクサテンに重ねられた光沢のある柔らかなソフトチュールが歩く度軽やかに揺らめき、

光を受けて淡い光に包まれます。

 

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< MARGARET >の魅力はなんといっても

このドレスの為だけに作られた、まるで芸術作品の様な繊細なヌードレース。

上から手縫いで施されたスワロフスキークリスタルやパール、

スパンコールのビーディングが自然光を受けて煌めく様は神々しい程に美しく、

思わずため息が零れます。

 

こちらのドレスを作った< ERSA ATELIER “アトリエ エルサ” >は

ルーマニア発のドレスブランドで、デザイナーは双子の姉妹。

 

Gabriela “ガブリエラ”  ×  Chiristina “クリスティーナ”

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ERSA ATELIER のドレスは、クラシカルなラインを現代風にアレンジしているところが特徴で、世界観をとても大切にしています。

 

彼女達はドレスをレースの模様からデザインし、一着一着そのドレスの為だけに職人の手によってハンドメイドでレースが作り上げられます。

 

選び抜いた最高級の素材のみを使用し、古典的でありながら洗練された唯一無二のデザインを生み出す彼女達のドレスは、目にした誰もがその美しさと高級感に圧倒され、魅入ってしまう程の存在感があります。

 

 

花嫁様にとってレースは必要不可欠な存在。

最良の日に纏う最高級のヨーロピアンレースは、あなたを人生で一番美しく魅せてくれることでしょう。

是非店頭でレースの繊細で美しい世界観をご堪能ください。

 

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フェアへのご参加、ご試着のご予約は、直接店頭へのお電話(TEL053‐452‐3334)もしくは

24時間受付可能なお問い合わせフォーム(http://www.styleun.com/contact)よりご予約くださいませ

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