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DATE
2016.10.04
晴れの日には素敵な留袖を

幼い頃から一番近くで見守ってきてくださった方は誰ですか?
多くの方がお母様を頭に浮かべたのではないでしょうか。

結婚式では「感謝の気持ちを伝えたい」そうお考えになる方が多く感じます。
当日一番輝くのはやはり新郎様、ご新婦様です。
しかし第二の主役ともいえるご両親様にも当日は素敵な衣裳を身に纏って頂きたいですよね。

以前にお父様にお召頂くモーニングの意味をご紹介させて頂きましたので、本日はお母様の留袖についてご紹介致します。

「留袖」

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既婚女性の着用する中では、最も格式の高い着物で、振袖の袖を落としたものを留袖とよびます。
全体が黒のものを黒留袖、色で染めてあるものを色留袖と言い、身内の結婚式に出席する際などに着用します。黒留袖は既婚者のみの着用になりますが、色留袖は未婚者でも着用できます。
お母様には黒留袖をお勧めしております。

留袖の特徴は左右の裾の部分のみ模様を配していること、袖の振りが小さいことです。この2つが、振袖とは大きく異なる点です。
未婚女性の場合は好きな相手がいると振袖を着て愛情表現をしましたが、結婚するとその必要がなくなるので袖を留めます。
留袖をする、ということは娘が女性へ、女性が妻へと成長した事を表す面白い風習です。
袖を落とす際に切るという言葉を使うと「縁を切る」という意味に繋がるため、「袖を留める」「留袖」と言います。

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黒留袖には背中、前の左右、袖の左右の5つに家紋が入っています。この紋が5つ入った留袖は主に、身内の結婚式やお宮参りなど正式な場に着用されます。
留袖と一口に言っても様々な柄がございます。
同じ黒字でも柄の大小や使われている色目で、ずいぶんと印象が変わって参ります。

今回は柄の意味に特化してご紹介させて頂きます。

【桜】
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国花であり、昔から愛されてきた日本を代表する花ですが、実は平安時代より前は、「花」といえば桜ではなくて梅を指しました。
平安時代に、その花が散る風情や儚さが貴族たちに好まれるようになり、本格的に庶民の文様として定着したのは江戸時代以降のお話しです。
桜の咲く季節から “春しか着られない“ とイメージする方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
写実的に桜がメインとなっている柄行きは春を意識したものもありますが、国花になりますので通年着てもまったく問題ありません。

【鶴】
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鶴は「生命力の豊かさ」「長寿」を意味する神秘の鳥です。
「鶴は千年、亀は万年」と言われるように、長寿の象徴として尊ばれました。
日本に入ってくると、その優雅な姿は日本人に特に好まれ、吉祥文様の中心的存在として愛されてきました。
そして一度夫婦になると一生添い遂げる唯一の動物の為、ご婚礼にはピッタリのお柄です。

【束ね熨斗文】
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熨斗は、もともと鮑の肉をのして(引き伸ばして)祝儀用の引き出物などに用いたものを意味します。
これを細長く帯状に図案化したものが熨斗文で、 何本かを束ねたものが束ね熨斗文となります。
束ね熨斗には「両家を束ねる」という素敵な意味合いも込められております。
柄の意味を知って頂くと、留袖選びも楽しくなりますよね。

また結婚式当日は留袖を1日お召し頂きます。
普段着物を着なれないお母様にも所作のポイントがいくつかありますので、合わせてご紹介いたします。
こちらは当日和装をお召しになる新婦様にも活用していただけます。

【歩き方】
洋服の時よりも小さい歩幅で、内股に歩くのが基本です。
着付けの後にあらかじめ裾割(足を肩幅に開き、スクワットをするような感じで膝を2、3回外側に曲げる)をしておくと、動きやすく着崩れもしにくくなります。
裾割をした後はきちんと上前と下前を揃えておきましょう。

【座り方】
最近の結婚式では椅子に座るケースがほとんどです。
ふだんより浅く腰かけ、背もたれには寄り掛からないようにします。
きちんと足を閉じて両手は膝の上に置きましょう。
足を前方に投げ出したり、股を開くとだらしない印象になるので、気をつけましょう。
お母様にも美しい姿で結婚式をお迎え頂きましょう。
スティルアンでは半年から1か月前までにはご来店頂き、親御様の衣裳の打合せもご案内させて頂いております。
店頭にてパンフレットもお渡ししておりますので、是非お気軽にお声がけ下さいませ。

 

ご試着のご予約は、直接店頭へのお電話(TEL053‐452‐3334)もしくは

お問い合わフォーム(http://www.styleun.com/contact)よりご予約下さいませ。

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