- DATE
- 2016.10.13
皆様、お色直しのお衣裳はお考えですか?
純白のウェディングドレスから色とりどりのカラードレスへのお色直しは、今や定番の人気スタイルです。
でも、一生に一度の結婚式だからこそ、「花嫁様にしか着ることができないお衣裳」を選んでみるのはいかがでしょうか?
日本には、伝統的な花嫁衣裳である「和装」があります。
以前のブログでは「白無垢」「色打掛」のお話をいたしましたが、
今回は「引き振袖」のお話しです。
「振袖」というと二十歳の成人式に着る晴れ着をイメージされる方が多いですよね。
では「引き振袖」とはどのようなものなのでしょうか?
「引き振袖」は着物の裾(ふき)に綿をつめて厚みをもたせ、通常の振袖よりも裏地が華やかに仕立てられています。
また、他の振袖と違い、着付けに特徴があります。
腰のあたりで着物をたくし上げて丈を調整する「おはしょり」をあまり大きく取らずに、裾を打掛のように引きずった状態にします。
柄ももちろん、引きずった姿で美しく見えるようにあしらわれており、その姿から「お引きずり」とも言われています。
また、色打掛との大きな違いは表に帯が見えるという点です。
打掛はまず、掛下と呼ばれる着物を着て帯を締めた上に羽織りかけるものですので、帯は表に出てきません。
一方「引き振袖」は成人式の振袖と同様に華やかな帯の結び目が表に出てきます。
結びかたは様々で代表的なものに「立て矢」や「文庫結び」がありますが、アレンジ次第で何通りにも結ぶことができます。
この花嫁衣裳が主流であったのは明治から昭和にかけての頃。
当時庶民は婚礼において、日常の中で最高の晴れ着を用いることが主流でした。
その代表格が黒地の振袖です。
その当時、婚礼で用いた黒引き振袖は、結婚した後に長い袖を気って留袖都市、その後も末永く用いられたのだそうです。
引き振袖も打掛同様に花嫁専用の小物が必要です。
打掛よりも小物がはっきりと見えますので、小物の色次第で、雰囲気が違ってみえます。
ブランドゥスティルアンでは色の種類も豊富に取り揃えておりますので、
お客様の雰囲気やお顔立ちを考えながら、ぴったりの色合わせをご提案いたします。
こちらは赤の帯揚げにからし色の小物を合わせています。
襟元の黄色に合わせて統一感をだしながらも、はっきりした赤の帯揚げで目を惹きます。
こちらは松葉色の帯揚げにゴールドの帯揚げと抱え帯。筥迫と懐剣は刺繍が美しい一品を選びました。
着物の柄の椿の葉に合わせグリーンでまとめて、大人な花嫁様におすすめしたい色合わせです。
こちらは同じく松葉色の帯揚げに橙色のセットを合わせてみました。
可愛らしいく若々しい印象の花嫁様にお似合いになりそうです。
小物のそれぞれにたくさんの色があって、組み合わせは数え切れませんが、
「これが正解」という明確なものは存在しません。
お客様一人一人にお好みの色があり、お似合いになる色が違うのですから、
ぜひブランドゥスティルアンのスタイリストと一緒に「色合わせ」を楽しんでいただきたいと思います。
本日コーディネートした黒引き振袖は「椿」をモチーフにしたものです。
その他にもお取扱いがございますので、ぜひ店頭でご覧くださいませ。
ご試着のご予約は、直接店頭へのお電話(TEL053‐452‐3334)もしくは
お問い合わフォーム(http://www.styleun.com/contact)よりご予約下さいませ。